りそな銀行は15日、今年6月に公的資金を完済してから初となる新店舗を東京都江東区豊洲に開設した。個人利用者の利便性向上を目指し、大手銀行で初めて書類や印鑑がなくても預金口座を開設できるようにした。同行は豊洲支店を次世代型店舗のモデルと位置付け、蓄積したノウハウを今後の店舗展開に生かす考え。 支店開設の式典に出席した持ち株会社りそなホールディングスの東和浩社長は「(公的資金完済後)待ち望んだ1号店。お客さまのためになる新しい店づくりを、どんどん実験していきたい」と語った。 豊洲支店では、案内係が真ん中にいるドーナツ型の受付カウンターに4台のタブレット端末を設置。利用者は端末に入力するだけで口座開設などができ、通常発行に30分以上かかるキャッシュカードも10分程度で受け取れる。 資産運用などの専門的な相談は、端末上の映像を通じて同行本部の専門家が対応。平日は午後7時間まで、土日祝日(年末年始など除く)も午前10時から午後6時まで営業し、キャッシュカードだけで利用できる貸金庫は午後10時まで使えるようにした。