10月に千葉・柏市の空き地から高い放射線量が検出された問題で、環境省は福島第1原発事故による放射性物質が蓄積した可能性が高いとする報告書をまとめた。環境省が行った調査によると、空き地で最も高い放射線量を示したのは、周辺の雨水を集めて流す側溝が破断した箇所で、地上5cmの高さで、1時間あたり21.9マイクロシーベルト(μSv)だった。およそ6平方メートルに4,000万ベクレル(Bq)の放射性セシウムが漏れ出て、広がったとみられるという。成分構成から、福島第1原発事故による放射性セシウムが蓄積した可能性が高く、報告書では、低線量の箇所でも、条件によって、高濃度の汚染が発生すると結論づけている。