日本の華字紙・中文導報はこのほど、今月14日に広島県で起きた中国人技能実習生、陳双喜容疑者による殺傷事件が日本社会と在日華人社会に波紋を広げ、実習生制度についての議論が高まっていると報じた。中新網が伝えた。一部の実習生からは「陳容疑者の行為は明らかに間違っているが、孤独の中でおかしくなった心理は理解できる部分もある」との指摘が聞こえる。また、日本に来て3年目というある実習生は「実習生になるには心理的な素質が重要だ。母親は私が日本に来る前、『日本に行く目的はいったいなにか。はっきりしていればそれでいい』と言った。しかし、一部の実習生が心理的に不安定になり、帰国したケースも見てきた」と話した。近年、中国人実習生(研修生)が関係する事件が起きるケースが散見される。日本の実習(研修)制度に多くの問題や客観的な原因があるほか、実習生たちは共通の問題を抱えている。つまりそれは、慣れない文化環境に突然入ることであり、安い給料によって自らを卑下する気持ちも強まる。精神的にみれば実習生たちは「酸欠」の状態で、言葉も分からずに孤立感と劣等感を抱き、自尊心が極めて敏感になる。こうした場合にショックを受けると、過激な行為に走る場合がある。中新網が伝えた。(翻訳 劉英/編集翻訳 恩田有紀)