72時間」経過し懸命の捜索続く ようやくヘリで救援物資、「遅い」と被災者2013.4.23 12:11http://sankei.jp.msn.com/images/news/130423/chn13042312150005-n1.jpg雨の中、テントを作るための木材などをトラックから降ろす武装警察隊員ら=23日、中国四川省雅安市蘆山県(共同) 【雅安(中国四川省)=河崎真澄】中国四川省雅安市で起きた大地震は23日朝で、発生からまる3日が過ぎた。被災地では断続的に雨が降り続くなか、軍や警察などが懸命の救援活動を続けている。 判明している行方不明者は23人とされているが、落石で道路が寸断され、救援部隊がまだ入れない山間部の村落もある。地元テレビによると、雅安市の蘆山県太平鎮では、れんが作りの自宅が倒壊した住民300人近くが山の中で孤立している。生き埋めになった被災者が残されている可能性もある。 一般に、被災から72時間を過ぎると、がれきなどの下敷きになった人の生存率が急激に下がるといわれる。しかし、5年前の四川大地震のときは発生から10日以上が過ぎた後で60歳の男性が生きて救出された例もある。 空軍は22日になって初めて、孤立した蘆山県や宝興県の集落にヘリコプター3機による食料などの救援物資投下を実施した。被災者の間では「なぜ当日からヘリを活用しなかったのか」などと対応の遅れに不満もくすぶっている。 地震による死者数は22日夜までに192人に達し、負傷者は1万1470人、このうち重傷者は968人に上っている。