首都直下地震のメカニズムは多様だが、関東を乗せた陸側プレート(岩板)やフィリピン海プレートの内部で発生するケースでは、茨城県南部と神奈川県西部で確率が高く、両地域の中間に位置する東京都と千葉県南部で低くなった。 地図上の確率は約10キロ四方の狭い範囲で計算したため、高い地域でも1万年に1回程度。全体の平均値と比べて、茨城県南部は平均で約1・5倍、神奈川県西部は同約1・4倍高かった。 地震調査委が確率計算の根拠とした明治以降の5回のM7級は、茨城県など首都圏の東部で起きた。今回の試算では、神奈川県を中心に起きた江戸時代以前の11回のM7級も対象に含めたため、首都圏の北東と南西で確率が高くなった