美術は好きなんですが、どんな分野にしたらいいのか決められません。どうしたらよいのでしょうか? 受験生にアンケートをとってみました。「進路決定で参考になったものは?」という質問に対して、多かった答えは「在学生の作品を見たこと」と「キャンパスに行って見たこと」の2つ。やっぱり作品を実際に見るのが一番のようです。オープンキャンパスなどに積極的に参加して、実際に大学の雰囲気や作品に触れてみてはいかがですか?実技の勉強をするためには、やっぱり予備校に通わなければならないんですか?「通わなければならない」ということはありません。ただ、予備校には同じ目的を持った受験生が集まっているので、いろいろな参考になると思います。まずは、短期の講習会などに参加してみるのもよいかもしれませんヨ。また、高等学校の美術の先生に相談してみるのもよいでしょう。実技試験では、入学試験のテクニックを評価するのではなく、その人の個性と努力の結果が評価されるからです。 美術・デザイン系の大学や芸術系の大学を卒業したら、どのような進路があるのでしょう?美術・デザイン系大学の場合、各専門を生かした職種、業界に就職し、何らかのカタチで制作に携わる人が多いようです。例えば、広告業界や出版業界の企画・デザイン担当やメーカーの企画・宣伝担当、アニメーションや映画などの映像関係など。また芸術系大学では、芸術学・美術史などを学んだ場合、博物館や美術館などの学芸員、教員、研究者、評論家の道に進む人もいます。ただ学芸員の場合、雇用数が少ないことから、資格を取得してもなかなか就職できないのが現状です。美術・デザイン系の大学や芸術系の大学では、どのような資格が取得できますか?取得できる資格は大学のカリキュラムによって異なりますので、自分の将来を考えて、それぞれの大学で取得できる資格をよく調べてみましょう。美術・デザイン系大学と芸術系大学で取得できる主な資格は以下の通りです。●学芸員(美術館や博物館を運営したり、展示物を管理するのが主な仕事)●中学校・高等学校教諭1種免許状(中学校、高校の美術教員の免許)●インテリアコーディネーター(建築物の内装を手がける仕事。受験資格に年齢制限がある)●インテリアプランナー(住宅や公共施設などの建築物について、室内空間の設計から工事管理までトータルに行う仕事。受験資格には、大学卒業後、2年以上の実務経験が必要)http://www.between.ne.jp