「留学生の父」ら殺害主犯格、中国が身柄拘束読売新聞 11月10日(日)10時27分配信 大阪府、大分県で2001~02年、アルバイト女性と建設会社会長が相次いで殺害された事件で、事件後に中国に逃亡し、強盗殺人容疑などで国際手配された主犯格の中国人元留学生の男について、中国側から「身柄を拘束した」と日本政府に連絡が入ったことが、捜査関係者への取材でわかった。 日中間には犯罪人引き渡し条約が結ばれていないため、身柄が移送される可能性は低く、警察当局は、中国の国内法で司法手続きを行う代理処罰を求める方針。 捜査関係者によると、拘束されたとみられるのは、遼寧省出身で最初の事件直前まで大分県内の私立大に在籍した朴哲容疑者(33)。大学を退学した7日後の01年12月26日、中国人元留学生と共謀し、大阪市北区のホテルで女性(当時35歳)からキャッシュカード2枚を奪った後、刃物で刺して殺害した疑い。 02年1月18日には、女性殺害事件の共犯を含む元留学生ら4人と共謀し、大分県山香町(やまがまち)(現・杵築(きつき)市)の建設会社会長・吉野諭さん(当時73歳)方に押し入って吉野さんを刺殺、吉野さんの妻にも重傷を負わせたなどの疑いがある。吉野さんは、地元の中国人留学生の身元保証人になるなどの支援活動を続け、「留学生の父」と慕われていた。 最終更新:11月10日(日)10時27分http://i.yimg.jp/images/news/cobranding/yom.gif