ガーナ人留学生、朝夕2回新幹線止める 広島駅 12時間後に保護2013.10.10 20:56 10日午前5時40分ごろ、JR山陽新幹線広島駅(広島市)の下りホームで、ガーナ国籍の留学生の30代の男性=福岡県小郡市=が線路上に飛び降り、山口方面に走り去った。JR西日本と広島県警が行方を捜していたところ、約12時間後に下り方面から保守用通路を同駅に向かって歩いている不審者を「のぞみ52号」の運転士が発見、午後5時55分ごろ、駅員が保護した。ガーナ国籍の男性と同一人物で、県警は新幹線特例法違反容疑を視野に、男性から事情を聴いている。 この騒動で、新幹線は朝と夕方の2回にわたって列車が緊急停止したほか、安全確認などのため、午前は上下線計73本が最大1時間50分遅れ、約2万3900人に影響。午後も上下8本が最大18分遅れ、約2400人に影響した。 県警などによると、男性は前夜、名古屋から博多までの切符を持って広島駅の新幹線ホームにいた。福岡県へ帰ろうとしていたとみられるが、博多行きの便はその後はなかったため、駅員とトラブルになり、鉄道警察隊が事情を聴いたうえで一晩、保護していた。 10日朝、警察官2人が付き添い、午前6時5分広島発の下り便に乗せようとしたところ、男性は突然、ホームから飛び降りたという。 県警は男性を任意で広島東署に呼んで、事情聴取している。日本語はほとんどしゃべれないという。